※職人シリーズ2。ふざけた内容です。
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久しぶりに巨匠の元を訪れた。 |
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これほどの大物に、挑むおつもりですか。 僕の声は震えていたかもしれない。 うん。そう。難しいね。そうだな。…しかし、わしがやらなければ、一体誰がやるんだね? こんなばかなことを。 巨匠は、照れ臭そうに笑った。 …この人は、たった一人で、この大仕事に取り組もうとしているのだ。何でも無いことのように、誰も挑まない、大ちぐらに。 …僕は胸を何かに掴まれたような衝撃を受けた。 この人を見ていたい。 この人の作り出すものを。 そしてその工程を。 記者の勘が、巨匠に惹かれるのだ。 それから僕は、何日も巨匠の作業場を訪ねた。声をかけないこともある。 …かけられないのだ。 あまりの巨匠の気迫に。 |
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2010/6/16脱稿 |